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出来立て!今日の一首

〜令和四年四月分 の 新いろは歌 中村菜花群〜

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令和4年4月30日(土)

        完 熟 斑 点


 焦げ茶色の 染み多く

 甘さ増えゐて 夢を盛る

 甘蕉好きぬ 常に食べ

 我ら笑む 外花日和


       こけちやいろの しみおほく
       あまさふえゐて ゆめをもる
       かんせうすきぬ つねにたへ
       われらゑむそと はなひより


 朝食後に食べたバナナを詠みました。といっても「バナナ」の語は「な」の字が重なるため、和名の「甘蕉(カンショウ)」(歴史的仮名遣いで「かんせう」) を用いました。
 黄色い皮に焦げ茶色の斑点が多く出来た完熟バナナは、甘味が増してとても美味しいですね!
 創作過程で珍しく「は」「な」の字が余ってしまい、仕方なく外の景色を「花日和」にしちゃいました(笑)。さすがに季節外れですけどね。



令和4年4月29日(金)

        連 休 暮 色


 微酔ひも為す 飯食べ得

 良き ゴオルデンウヰイクと

 胸を弾ませ 空赤に

 夕焼けの道 我去りぬ


       ほろゑひもなす めしたへえ
       よきこおるてん うゐいくと
       むねをはつませ そらあかに
       ゆふやけのみち われさりぬ


 昨日とは打って変わって、今日は雨模様。大雨警報も発令されたとかで、時々激しい降りもありました。
 ゴールデンウィークの初めとしては少し残念な気もしますが、まぁ雨には雨の風情あり、ですね。
 夕方には厚い雨雲が裂け、青空が覗きました。切れぎれになった暗雲を西日が照らし、美しい夕焼けです!
 歌に「微酔ひも為す 飯食べ得」と詠んだのは、お昼に焼肉を食べに行ったので……!



令和4年4月28日(木)

        算 数 世 界


 足す「和」 引く「差」 掛けて「積」

 除に「商」を得 ふと笑みぬ

 この大空へ 夢 浪漫

 晴れゐる胸 愛持つなり


       たすわひくさ かけてせき
       ちよにしやうをえ ふとゑみぬ
       このおほそらへ ゆめろまん
       はれゐるむね あいもつなり


 足し算(加算)の答えが「和」。引き算(減算)の答えが「差」。掛け算(乗算)の答えが 「積」。割り算(除算)の答えが「商」。
 この「和差積商(わさせきしやう)」に仮名の重複が無いことを発見し、新いろは歌に取り入れようと思いました。
 それ以外、今回の作品には特に意味が無く、歌の後半部分は単に「夢」「浪漫」「愛」というありふれた抽象概念で逃げました。いかにも安っぽいですね(笑)。まぁ、いつものことかもしれませんが……(苦笑)。
 なお、上の画像は単に今日の「大空」のイメージで選びました。私がよく行くラーメン横綱(武庫之荘店) の店先にて。



令和4年4月27日(水)

        陽 春 曲 角


 白う花咲く 木苺や

 茜に実る 日を想ふ

 好げ枝迫り 空澄んで

 夢へ笑む我 ほつと居ぬ


       しろうはなさく きいちこや
       あかねにみのる ひをおもふ
       よけえたせまり そらすんて
       ゆめへゑむわれ ほつとゐぬ


 近所の民家の垣根に絡む、木苺の真っ白い花が、今年も綺麗に咲きました。
 これがやがて薄緑色の実を付け、ピンクから赤、紫、黒へと色彩変化するのを、毎年眺めさせてもらっています。
 植物というのは見るだけで楽しいですね。季節を感じ、生命力を感じ、風情を味わう。小さな花からどんどん想像が広がります。



令和4年4月26日(火)

        独 酌 之 友


 前に前見え 夢よろし

 お漬物食ぶ そこで居ぬ

 白菜 胡瓜 茄子らや

 胸躍る味 我笑顔


       まへにせんみえ ゆめよろし
       おつけものたふ そこてゐぬ
       はくさいきうり なすひらや
       むねをとるあち われゑかほ


 昨日ネギトロ巻きと一緒に食べたお漬物パック≠煢フに詠んでおこうと思いました。
 白菜漬け、胡瓜漬け、茄子漬け、美味しそうでしょう!(上の画像)
 見ただけで生唾ごくり、白いご飯が欲しくなります。お茶漬けなんかも好いですね!



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