出来立て!今日の一首
〜令和元年十一月分 の 新いろは歌 中村菜花群〜
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令和元年11月30日(土)
淹 立 一 杯
せにらそろへよ けふもゆく
しはんきまてを われゑみぬ
むねうつほとや あちさえゐ
のめるこおひい かなりすた
ミル挽き珈琲の自動販売機で「カナリスタ」というコーヒーを飲みました。いつも反射的にキリマンジャロを選んでいたので、今まで意識していなかったのです。
私は苦いブラックコーヒーが好きなのですが、銘柄については詳しくなく、あまりこだわりもありません。それにしても、カナリスタって名前、聞いたことがないなぁ……。
このカナリスタだけ、押しボタンのところにミル挽き≠フ表示が無く、値段が最も安い(150円)し、出来上がるまでの時間がわりと早かったのです。ということは、お金を入れてから豆を挽くタイプではなく、おそらくインスタントの粉コーヒーでしょう。
しかし、そんなこと関係ありません!
一口飲んで、独特の味わいがあるなぁと感じました。苦味の中にほんのりとした甘味、酸味があって、他のコーヒーとは明らかに違います。美味しい! 銘柄にこだわらない私が、これは非常に気に入りました!!
どこのコーヒーだろう、カナリスタ≠フ語源は何だろうと思い、ネットで検索してみたところ……。
なんと! 自販機の会社(トーヨーベンディング)が作り出した造語≠セ、との情報が出て来ました。特に意味は無く、雰囲気があって親しみを持ちやすい響き≠ナ決めたらしいのです。ゲゲゲ〜〜〜! ほんとかよ〜〜〜!?
仮にそうだったとしても、名前に意味が無いというのが納得できません。大切な名前を決める際には、元になる言葉が(決定者の潜在意識の中にでも)絶対にあるはずです。私はそれを推理してみました。
カナリスタの「カナリ」は「カナリア」だろう。「リスタ」は「バリスタ」(コーヒーを淹れる専門の人) のことだろう。つまり、カナリア色(黄色)の豆を挽いてバリスタが淹れてくれたようなコーヒー、そういう香りと雰囲気の逸品をイメージしたのではないか……?
さらに調べたところ、黄色い実をつける稀少なブラジル産のコーヒー豆「カナリオ種」というのが存在することも判りました(カルディコーヒーファーム公式オンラインショップ参照)。自販機がそのコーヒー豆を使っているかどうかは別として、カナリスタに関する私の推理は核心≠突いていると確信≠オています!!!
令和元年11月29日(金)
起 床 一 番
うつろふそらへ めをやりぬ
よあけほしきゆ はれわたる
むねのおくにまて ひさすこと
ゑんちみえゐ かせもない
顔を合わせれば皆さん「寒くなりましたね」とおっしゃいますが、暑がりの私としては、汗をかかずに助かっています。実際、近年は地球温暖化のせいなのか、ここ尼崎市で凍えるほどの寒さを感じたことがありません。
私の出身小学校は冬でも短パンの制服だったので、息が白くなるような寒気の中でも膝から下がむき出しでした。一月の冷え切った朝などは膝の皮膚がカサカサに乾き、通学路で北風がシャーッと脚を撫でた途端、皮がピシッと割れて、血を流しながら学校に行ったのを覚えています。今ではあかぎれ≠ネんて言葉も、死語になりつつあるでしょう?
……それを思うと、今日なんて「寒い」の「さ」の字もありません! セーターも着ず、カッターシャツ一枚で、へっちゃらのちゃらなのです。まぁ、あくまで私の感覚ですけどね(笑)。
今朝は空も真っ青に晴れ上がり、ふと「とりな歌」を想いました。
「とりなくこゑす ゆめさませ……」のような爽やかな朝の歌が詠みたい、そう感じたのです。しかし本歌は意識せず、自分なりの爽快さを表現しようと思いました。
第三句目「胸の奥にまで 陽射すごと」は、まさに私の実感です。自己満足ながら、わりと達成感が得られた今日の一首でした(笑)。
令和元年11月28日(木)
秋 色 散 敷
ひなすあかやき まふにめつ
さくらえのもと おちはせむ
しゐんよこをへ ねりゆける
ほそいたうろて われゑみぬ
今朝また伊丹市野間の大空寺の側を通りかかったら、色づいた桜落葉が道路に散り敷いていてとても綺麗でした。よし、これで行こう! ……と、その場で今日のテーマが決定です。
桜は花も美しいけれど、秋の葉の色彩変化も実に素晴らしいですね!
この「美成す赤や黄」をぜひ詠みたいと、一首捻った次第です。
ところで、昔から鐘の音に親しんで来たこの「爲楽山 大空寺」に関して、今回少し調べてみました。さほど有名ではない小さな御寺なので、これを紹介した書物がほとんど見当たらなかったのですが……。
朱鷺書房の『摂津国八十八ヶ所めぐり』(摂津国八十八ヶ所霊場会 編) という本に、
《当寺は聖武天皇の御代(724〜749)、行基菩薩によって創建されたと伝わる。その後、貞享3年(1686)の縁起書によると、織田信長の兵火にかかり、藤原時代のご本尊・聖観世音菩薩を焼失。これを嘆いた当時の住職が、ご本尊の脇侍であった毘沙門天、延命地蔵菩薩のうち延命地蔵菩薩をご本尊としておまつりした。その後、聖観世音菩薩を再興して観音堂に奉安し、その脇侍として不動明王、毘沙門天がまつられていた。》
と出ているのを、ようやく見つけることが出来ました。さらに、
《境内南側には樹齢数百年といわれる松の樹があり、15mほどもあるその枝は、まるで仏法を守護する龍の姿を思わせ、寺を守っている。》
との記述もあって、あぁ、いつも塀の外から眺めている松がこれだったのかと、意外な場所で懐かしい人に出逢えた気分でした。
令和元年11月27日(水)
温 温 余 韻
まよねえすのり かつをもる
あちはひとろけ たこやきそ
せんふくらうて ゆめにゐむ
われおいしさへ なほゑみぬ
石切サイクリングの帰途、京阪萱島駅前にあるお店「たこ吉」で蛸焼を買いました。
コメントが追いつかなくて、執筆途中!
令和元年11月26日(火)
秋 色 演 奏
そよかせたち めろていを
なすねはひんくの もおつあると
こうえふらさゆ にしきほむ
やまへゐけり われゑみぬ
先日、職場で「一期一会」の話をしました。
執筆途中です……
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