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出来立て!今日の一首

〜令和四年九月分 の 新いろは歌 中村菜花群〜

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令和4年9月30日(金)

        息 切 状 態


 細い木揺れむ 風音あり

 十月の声 絶え間無さ

 重荷疲労で 痩するをと

 身は地面へ 蹌踉けゐぬ


       ほそいきゆれむ かせねあり
       しふくわつのこゑ たえまなさ
       おもにひらうて やするをと
       みはちめんへ よろけゐぬ


 ようやく書類が片付いたと思ったら……。
 次はさっそく下半期の雑用がいろいろと伝達されて来て……。
 面倒臭い、と言ってはいけませんね。まぁ、せめて土日は何も考えないことにします。
 なお、「重荷」「痩する」「地面へ 蹌踉け」と詠んだのは、誇張表現です(笑)。



令和4年9月29日(木)

        上 半 期 締


 山なす書類 書き上げむ

 乗り越えねばと 全部終へ

 最う落ち着く 微酔ひで

 空見渡され 夢に居ぬ


       やまなすしよるい かきあけむ
       のりこえねはと せんふをへ
       もうおちつく ほろゑひて
       そらみわたされ ゆめにゐぬ


 九月末。令和四年度上半期締の書類がごちゃごちゃとあって、頭を痛めました。私は書類が大の苦手なのです……(泣)。
 まぁ、済んでしまえば大仰に騒ぐほどの事は何も無いんですけどね……。
 あとは家で、クーッと一杯飲むだけです(笑)。



令和4年9月28日(水)

        蕃 茄 混 合


 ミネストロンの お汁煮え

 さて好い餉をぞ ぜひ食べむ

 旨しや 恋ふる味嘗めゐ

 腹温もりき 我笑顔


       みねすとろんの おつゆにえ
       さてよいけをそ せひたへむ
       うましやこふる あちなめゐ
       はらぬくもりき わけゑかほ


 私は外国料理に詳しくなく、洋風メニューなどさっぱり分からないのですが……。
 妻が作ってくれたスープ(上の画像)を見て、頭の中にカタカナの料理名が閃きました。
 これは「ミネストローネ」だろう……!
 ネットで検索したところ、トマトベースで野菜の具をたくさん入れたイタリアのスープだとか。
 妻にも確認したところ、
「何言ってるの! これ作るの三回目だよ!」
 と呆れられてしまいました(苦笑)。えっ? いつと、いつ……?(さらに苦笑)
 なお、歌に詠む上で「ミネストロオネ」では「ね」の字が重複するため、英語読みの「ミネストロン」を採用しました。



令和4年9月27日(火)

        入 浴 効 果


 ご飯後風呂 好げ居てぞ

 常に癒えたる 我笑まむ

 お湯も黄緑 温さ誉め

 汗や疲労を 流すべし


       こはんのちふろ よけゐてそ
       つねにいえたる われゑまむ
       おゆもきみとり ぬくさほめ
       あせやひらうを なかすへし


 あ〜疲れた。ご飯も食べたし、ひと風呂浴びて寝ることにしよう……。
 そんなため息交じりの一日の終わりに、黄緑色のお湯が私を癒やしてくれました。



令和4年9月26日(月)

        東 灘 向 洋


 駅降り立ちて 伸びをせし

 海へも行ける 我笑まむ

 そこは 六甲アイランド

 骨休め好さ 夏に居ぬ


       えきおりたちて のひをせし
       うみへもゆける われゑまむ
       そこはろくかふ あいらんと
       ほねやすめよさ なつにゐぬ


「六甲アイランド」でもう一首詠んでみました。
 マリンパーク駅から続く陸橋の上に立ち、日差しをいっぱい浴びながら海岸へ向かう道を見渡すと、なんだか夏の気分です!
 忙中閑あり。まぁ「骨休め」というほどではありませんが、ほんのひととき、好い息抜きになります。



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