出来立て!今日の一首
〜令和五年九月分 の 新いろは歌 中村菜花群〜
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令和5年9月30日(土)
中 秋 円 満
くねるかせすき ひおちゐぬ
なにやらうれし ゆふをんわ
たてものはさま ほそいてん
けつとみえゑむ よろこへり
昨夕、建物の隙間の細長い空に昇る月を見ました。中秋の名月です。
いつもより満月が大きく見え、月の兎も嬉しそうに踊っている気がしました。
そういえば、旧暦八月十五日と満月がぴったり一致するのは珍しいそうですね。ネットで調べたところ、朝日新聞デジタルに、
《昨年に続いて今年も中秋の名月と満月が重なったが、必ずしも重なるわけではない。
月の公転軌道が楕円(だえん)形で、新月から満月までの日数が13・9日から15・6日と変化するためだ。》
との説明がありました。なるほどね。
次に一致するのは七年後とか。昨日の月は、それだけ特別ということでしょう。
これを新いろは歌に詠む上で、今回はかなり苦戦しました。珍しく「な」「ら」の仮名が余ってしまって……。
「なにやら」の語を得て完成に漕ぎ着けたのですが、頭の片隅に芭蕉の句「山路来て何やらゆかしすみれ草」があったのかもしれません。
令和5年9月29日(金)
秋 光 明 晰
このはちるさと きにもたれ
なほまへみすゑ ゆめおふよ
わくしやうねつ ゐせいえて
あをそらむけん ひろかりぬ
真っ青に晴れ渡った今日の空を見て、「秋空無限」という言葉が浮かんで来ました。
それを新いろは歌に取り入れたい、というのが創作動機です。
詠み進むうちに「秋空」が「青空」に変わりました。あとは成り行きで、適当に語句が収まりました。
夢だとか、情熱だとか、威勢だとか、積極思考の常套句を並べ立てただけなので、出来映えは今一つです。
ただ、第一句目「木の葉散る」「里」「樹に凭れ」は、どれも予想外の展開でした。
まだ木の葉散るには早い季節かなと、その点が少し気になりましたが、まぁ樹の種類もいろいろありますからね……。
令和5年9月28日(木)
期 待 深 紅
しふくわつのこゑ あせにゐて
ほらうすみとり むれたちぬ
おそさきをや ひかんはな
ゆめへまねける いろもえよ
我が家の庭先にも、ようやく彼岸花の茎が伸びて来ました。
まだ花は咲きません。辛うじて蕾が見える程度です。咲くのはおそらく十月に入ってからでしょう。
今年の暑さは異常でしたからねぇ。毎年お彼岸になると、その名の通り律儀に花を咲かせる彼岸花も、一週間以上時期が遅れてしまいましたね。
早くその紅さを見せてほしいです。
令和5年9月27日(水)
食 欲 芳 香
くうきわいたり ゆけをほめ
よろこひてゐる むねのさち
かれえにそおす へつはあや
しなもんらませ ふとゑみぬ
元気の素は、カレーです!
自分の好みに合うよう、調味に一手間加えましょう。
お好み焼ソース、黒胡椒、シナモン、ラー油、唐辛子など、様々な香辛料を振り掛けるだけで、かなり風味が良くなります。
今日も朝からカレーライス。元気、元気、元気です!
湯気からして、パワーの源です。あ〜〜〜、好い香り! 断然、食欲が湧きます!!
令和5年9月26日(火)
目 覚 情 熱
われおほきなる ゆめむねに
よろこひゑみて すくとたつ
そらもえまつか あさやけの
ゐせいをうへし ふんはりぬ
素晴らしい朝焼けでした!
そして希望の太陽が昇り、新しい一日が始まります!
さあ、ここが踏ん張り所です!
まっすぐ前を見つめ、今日も力一杯、頑張りましょう!!
胸に湧き起こる元気≠ありがとうございます!!
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