出来立て!今日の一首
〜令和二年三月分 の 新いろは歌 中村菜花群〜
2020/ 3/1〜3/5 3/6〜3/10 3/11〜3/15 3/16〜3/20 3/21〜3/25 3/26〜3/30 3/31
令和2年3月31日(火)
傷 心 浪 漫
あをたこすかせ むねつらさ
くもおほえゐん ゑまぬそよ
われみはしろき てふになり
ゆめのうちへや とひいける
もう四十年以上も前に大ヒットした円広志(作詞作曲/歌)の「夢想花」を、出来る限りそのままの形で新いろは歌に詠み込もうと思いました。
忘れてしまいたいことが 今の私には多すぎる
私の記憶の中には 笑い顔は遠い昔
いつの日にか あなたがくれた野の花が
ノートにありました
そして私は蝶になり 夢の中へとんでゆくわ
この後に続くサビの部分とんで とんで とんで……≠ヘ、一度聴くと忘れられません。これでもかというくらい、感情を叩きつけたリフレインですね! 失恋の悲しい気持ちを、軽快な曲調で明るく爽やかに歌い上げている点も、強烈な印象となっているでしょう。何度聴いても胸に沁み入る名曲です。
先日子供と他愛ないおしゃべりをしていた時、たまたま「飛んで」という語が出て来たことからの連想です。
私がとんで とんで とんで……≠ニ唄うと、子供も非常に気に入った様子で、何度も真似をしていました。CМソングのようにただ面白がっているだけですが、幼子の心にも響くものがあるんだなぁと、改めて感じ入った次第です。
なお、新いろは歌第一句目の「青田越す」という表現は、創作過程で「あ」「こ」「す」「た」の字が余り、仕方なくでっち上げました。ちょっと田舎染みてしまいましたね……(苦笑)。