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出来立て!今日の一首

〜令和二年六月分 の 新いろは歌 中村菜花群〜

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令和2年6月30日(火)

        半 年 如 矢


 お空風吠え 侘しげよ

 濡れ鼠にて 困るなり

 紫陽花園は 夢模様

 ふと第六の 月終へむ


       おそらかせほえ わひしけよ
       ぬれねすみにて こまるなり
       あちさゐゑんは ゆめもやう
       ふとたいろくの つきをへむ


 六月もいよいよ終わりですね。
 過ぎてみると、あっという間の半年でした。しかし、その間に色々な事がありましたねぇ!
 一月は往ぬ、二月は逃げる、三月は去る――。そう言われる年度末も、すんなりとは去ってくれませんでした。そして、外出自粛、緊急事態宣言発令と解除、新型ウイルスとの共存生活……。
 大変なご時世になったものです。



令和2年6月29日(月)

        真 赤 朝 食


 我早起きゐ 笑んでをり

 紅色強く 胸火燃ゆ

 飯見えぬほど 鮭 鱈子

 プチ赤茄子ぞ 載せ埋まる


       われはやおきゐ ゑんてをり
       へにいろつよく むねひもゆ
       めしみえぬほと さけたらこ
       ふちあかなすそ のせうまる


 一昨日の朝食を詠みました。
 一目見て、なんじゃこりゃ〜〜〜! ちょっと笑ってしまいました(上の画像)。  真っ赤っ赤じゃないですか!!
 お茶碗に入れた白ご飯の上に、焼き鮭、鮭フレーク、鱈子、プチトマトまで載っています。面白いですね!
 妻曰く「子供が朝起きても顔も洗わない、テーブルの上に玩具を出して片付けない。なかなか言う事を聞かないのでイライラして、怒りの気持ちで朝ご飯を作ったら、こうなった」とのこと。ますますお腹がよじれました。あぁ、笑っちゃいけないか(失笑)。
 まぁ、いいじゃないですか……。
 私は鮭も鱈子もプチトマトも好きなので、とても美味しくいただきましたよ。ご飯が見えないくらい、全部トッピングしてあるところなんか、最高ですね!(笑)。
 なお、新いろは歌を詠むにあたって、「と」の字の重複する「トマト」の語が使えないので、和名の「赤茄子」を採用しました。「プチ」を付けるとやや違和感がありますが、ま、いいってことよ!



令和2年6月28日(日)

        豚 骨 満 足


 我が子も好ける 拉麺の

 店へ来て居ぬ 幸得なり

 それをば食ふに 美味しやと

 胸また愉悦 ほろ酔ひよ


       わかこもすける らあめんの
       みせへきてゐぬ さちうなり
       それをはくふに おいしやと
       むねまたゆえつ ほろゑひよ


 昨日食べた「一蘭」のラーメンを詠みました。
 思い返せば、このお店を初めて訪れたのが二年前です(平成三十年六月四日の項参照)。以来ここの味が大好きになり、自宅から少し遠いけれど、家族で行くのもささやかな楽しみの一つとなりました(幼い我が子も好んで食べてくれますからね)。
 新いろは歌に詠むのも、これで七首目です。前回は令和元年十一月十八日。外出自粛の大騒動がなければ、もう一、二首詠んでいたかもしれません。



令和2年6月27日(土)

        宝 塚 散 策


 安倉上池 公園で

 面白さを得 そちに居ぬ

 娘跳ねたり 背へ夕陽

 我と築山 登るよな


       あくらかみいけ こうゑんて
       おもしろさをえ そちにゐぬ
       むすめはねたり せへゆふひ
       われとつきやま のほるよな


 子供と一緒の外食は三月以来でしょうか。今日はずいぶん久しぶりに、天然とんこつラーメン専門店「一蘭」宝塚店へ行って来ました!
 その帰り道。サイクリング気分で安倉上池のほうを回り、すぐ側に「上の池公園」を見つけました。この辺りは何度も来ているのに、今まで全く意識していなかったのです。
 入口には、公園名を掲げた丸太形のコンクリート碑。そして、伊豆諸島小笠諸島地域経済活性化対策協議会が「国際花と緑の博覧会」に出展していたという石像(モヤイ像)。
 築山に登ると森や高原の風情が感じられ、反対側へ下りると砂場や遊具、グランド、池もありました。
 バスケットゴール、複合型滑り台、ブランコ、コンクリート遊具の黄色い象も印象的です。
 ブランコはチャイルドシートのようになっていて、幼児を乗せても落ちる心配がありません。勢いをつけて後ろから押してやると、きゃあきゃあ燥いで声を上げます。
 初めての公園ということで親子共々興味津々、子供も非常に喜んで、あっという間に一時間半ほども遊びました。ぜひまた来たいです。

 

 

 



令和2年6月26日(金)

        熱 疲 労 感


 迷路を抜け 踏切へ

 胸にお日様 風燃ゆる

 八月ほどの 炎暑ぞや

 項垂れゐて 声あらず


       めいろをぬけ ふみきりへ
       むねにおひさま かせもゆる
       はちくわつほとの えんしよそや
       うなたれゐて こゑあらす


 今日はとにかく蒸し暑かったですねぇ……。
 おまけに金曜日。一週間の疲労感も重なって、ちょっとバテてしまいました。
 あぁ、遥か昔の、二十代の頃が懐かしい! 体力的なことを考えると、ついそう感じてしまいます。
 でも、基本的に私は元気ですからね! 無理もしないし怠けもしない。毎日同じように、いつまでも変わることなく、相応の日課を果たし続けたい思っています。今日も自分なりによくやったと、そう思えれば御の字です。
 さて、帰路にある踏切を渡ろうとした時、ふと夏の踏切≠詠んでみたいと直感したのです!
 なぜ「踏切」に魅かれたのだろう……?
 おそらく踏み切る≠ニいう語感が、精神的なけじめ≠竍新しい第一歩≠感じさせて好かったのでしょう。
 内容的には「項垂れゐて 声あらず」と、バテた歌になってしまいましたね……(苦笑)。



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