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出来立て!今日の一首

〜令和五年十一月分 の 新いろは歌 中村菜花群〜

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令和5年11月30日(木)

        銀 河 遊 泳


 一二三四五六七八 九十百千万

 限あらぬ数 お星様

 背に羽を得 天へ居つ

 その勇猛く 我笑める


       ひふみよいむなや こともちろ
       きりあらぬかす おほしさま
       せにはねをえ てんへゐつ
       そのゆうたけく われゑめる


 古来より伝わるという四十七音歌「ひふみ祝詞」を基に、一首詠んでみました。
《ひふみよいむなや こともちろ らねしきるゆゐ つわぬそを たはくめかうお えにさり へてのますあせ ゑほれけ》
 この祝詞の言葉には不明な点が多くて明確な意味は判っていないようですが、出だしの「ひふみよいむなや こともちろ」については「一二三四五六七八 九十百千万」を当てるのが定説だそうですね。
 ネットでもいろいろ調べてみたところ、

  一二三四五六七八 九十百千万
  蘭(らね)敷き縷(る)結ゐ
  強(つわ)ぬ襲(そ)を多(た)育(はく)め
  交(か)う悪(お) 方(え)に去り
  辺天(へて)の枡畦(ますあせ) ゑ掘れけ

 と漢字を当てる説(出典は不明)が紹介されているのを見つけ、なるほどと腑に落ちました。



令和5年11月29日(水)

        冬 曙 吐 息


 寒鴉枯木ぞ 今朝ら冷え

 山よ眠りぬ 雪になる

 炉端想うて 道辺居つ

 目を伏せ令和 年の末


       かんあこほくそ けさらひえ
       やまよねむりぬ ゆきになる
       ろはたおもうて みちへゐつ
       めをふせれいわ としのすゑ


 今朝はちょっと冷えました。
 冬木の梢や建物のてっぺんに留まっている鴉を見上げ、漢詩や水墨画の題にある「寒鴉枯木(かんあこぼく)」という言葉を想い出していました。
 いつもゴミを漁る鴉にはまったく閉口しますが、寒風にじっと吹かれている姿を見ると風雅≠竍孤高≠感じますね。



令和5年11月28日(火)

        秋 彩 感 嘆


 くれなゐ 黄色 紅葉せん

 すべて好げ染む 「わ」と声を

 夢映え お星様のやう

 カラフル 常に日当たりぬ


       くれなゐきいろ もみちせん
       すへてよけそむ わとこゑを
       ゆめはえおほし さまのやう
       からふるつねに ひあたりぬ


 伊丹の笹原公園の前を通りかかったら、公孫樹の黄葉が真っ先に目に付きました。桜の紅葉も綺麗です。
 よし、これを今日の一首に詠もう! そう思いました。
 第三句目「お星様のやう」は、楓(かえで)の葉を星の形に喩えたつもりですが、第四句目「常に日当たりぬ」と呼応してスター性≠フ意味合いも持つなぁと、あとからそう感じました。ちょっとこじつけっぽい説明、蛇足でしたかね?(笑)



令和5年11月27日(月)

        東 灘 散 歩


 我今日神戸 訪ね行き

 お空よ藍に 色も冴え

 遠く澄むなり 小春日の

 街や自然を 愛で笑みぬ


       われけふかうへ たつねゆき
       おそらよあゐに いろもさえ
       とほくすむなり こはるひの
       まちやしせんを めてゑみぬ


 昨日、阪急神戸線御影駅のホームから見た青空です!(上の画像)
 まさに小春日和! ほんとに暖かくて、とても穏やかな気持ちになりました。



令和5年11月26日(日)

        住 吉 定 食


 飯へ海老天 玉子綴ぢ

 それらを載す 豪華やな

 熱き酒入る 胸は燃ゆ

 ほろり酔ふよ お店に居ぬ


       めしへえひてん たまことち
       それらをのす かうくわやな
       あつきさけいる むねはもゆ
       ほろりゑふよ おみせにゐぬ


 神戸へ行く用事があって、JR住吉駅前の うどん王(神戸住吉店) で食事しました。
「牛とじ丼セット」を注文したところ、玉子とじの中から海老の尻尾が二本も突き出ていたのでおや、ここの牛とじ丼は海老天まで入っているのか≠ニ、やたら感動したのですが……。肝心の牛≠ェどこにも入っていません!
 単なる手違いだったようです。出て来たのは「海老天とじ丼セット」(税込920円) でした。お店が混んでいたので、ま、たまにこういうこともありますよ(笑)。取り替えてもらうまでもないと思ったので、そのまま美味しくいただきました。
 天ぷらの衣が玉子と絡んでとろとろ、へろへろになった絶妙の味を実感でき、ほんとに美味しかったです!



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